ちょこっと給水タイム×リーベルプントFC 川崎市

普段は小学生年代を対象にしたチームやコーチ、選手を紹介しているCOPAマガジン。今回は4月の新入学シーズンという事で、卒業後のチーム選びの参考になればと中学生年代のチーム、川崎市に本拠を置くリーベルプントを取材しました。
「だいたい僕は、自分の事を指導者とは思っていないんですよ。むしろ彼らとともに成長していきたい選手くらいに思っているんです!」と言って笑う屋良充紀さんは神奈川県川崎市に本拠を置く中学生年代のチーム、リーベルプントの監督だ。リーベルプントは今年度からジュニアユース連盟に加盟したばかりの新しいチーム。現在は新中学2年生と1年生のみで構成され、小学5、6年生も練習生として受け入れている。そんな新しいチームを率いる屋良さんは少し変わった経歴の持ち主。日本でJリーグが産声をあげた頃に南米へ渡りブラジル、エクアドル、コロンビアでプロ選手として活躍した。
29歳で引退後は横浜FC下部組織や横浜FC泉ジュニアユースの監督を務めたのち日本サッカー協会アジア貢献プロジェクトでシリアへ。現地でフットボールアカデミーを設立してサッカーの育成環境を整備し、なんとキリンカップではシリア代表コーチとして来日した。世界のサッカーを肌で感じ、子供たちを見守って来た屋良さんは、子供たちに何を伝えているのか。多摩川沿いの河川敷で練習するリーベルプントの練習をのぞいてみました。

南米帰りの元プロ選手

Q.最初に子供たちを見るようになったきっかけは何だったんですか?
ブラジルから一時帰国した時に、ご近所さんが「うちの子、サッカーをやっているから、ちょっと一緒に遊んでくれない?」と声をかけられたのがきっかけですね。
たまたまその方が地主さんで、使っていない土地があるからそこでどうぞ、みたいな感じで。雑草芝が生えていたのを綺麗に刈ってくれて、芝生のグランドみたいなのを作ってくれた。そこにカラーコーンとかを持ってきて、ミニゲームを始めた。
そうしたら「南米帰りのプロ選手がサッカーを教えてくれる」みたいに話題になって新聞で取り上げられた事もあって、どんどん人が増えて来て。「どうせだったらスクールをやってみませんか」と背中を押される形で始めた感じですね。それが現在、中学生年代チームとは別に活動している「エスコリーニャ」という小学生対象のスクールになります。ちなみに「エスコリーニャ」とはポルトガル語で「小さな学校」という意味になります。

南米といえば「個人技を活かした自由なサッカー」というイメージが強い。屋良さんもまた現役時代はトリッキーなドリブルやフェイントを駆使したスタイルのサッカーを得意としていたそうだ。それだけにリーベルプントの子供たちもまた、練習中はボールを足で頭より高く持ち上げて抜く「ヒールリフト」や体を一回転しながら相手を交わす「マルセイユルーレット」といった華麗な技を何度も繰り出していた。
一般的な中学生チームならばおそらく「何やってんだ!」「ふざけるな!」などと怒られてしまいそうなトリッキーな技を、リーベルプントの子供たちはごく普通にチャレンジしていたのが印象的でした。

 

サッカーは〝遊び〟
遊びだから真剣にも夢中にもなれる。

上手くなりたい!という気持ちに天井はない。なので可能な限り、技術を高めてもらいたいですね。ファンタスティックな、例えばバルセロナのネイマールがやるような股抜きやヒールリフトを、本番の試合でも出せるくらい勢いのある選手になってもらいたい。
不思議だな、と思うのは「みんな誰に憧れている?」と聞けば「ネイマール」と答えるのに、なぜかネイマールみたいなプレーをしようともしない。でもそれは子供たちに問題があるのではないと思います。
指導者があまりにもチームとして勝つことばかりを意識しすぎて、子供たちの想像力やチャレンジ精神を奪ってしまっているのかもしれない。なのでうちのチームに集まる子供たちも、僕がいくら「どんどんやっちゃえよ!」と言ってもチャレンジを躊躇してしまう子もいます。いままでそんな発想もなかったし、もしかしたら、そんな場面で怒られて来たのかもしれませんね。
でもそれが上手くいって、エラシコをバンバーンとやってそのままシュートを叩き込めば怒る要素はないよね、怒れない。「ドリブルすんなよ~!」と言われても、5人、6人と抜いてゴールを決めれば誰からも文句は言われない。
要はボールを奪われるから文句を言われる。ヒールリフトをしようとして失敗するから文句を言われる。だったら、やり切っちゃえば良いわけです。そのやり切るために無意識で反復練習を続けることが、努力ってことになるんでしょう。努力とは言っても、そういう、わくわくする練習って辛くないですよね。股抜きやヒールリフトって、遊びの延長みたいなものじゃないですか。
よっぽど、グラウンドをぐるぐる走ったりするほうが俺にはキツい。
だいたい僕自身が精神的にキツい練習はしたくない。サッカーは遊びだと思っているので。
遊びだから真剣にやるし、練習だって一生懸命に夢中になれますよね。そういう環境を当たり前にしたい。もし彼らがプロにならなかったとして大人になって職場の仲間や友達と遊びでサッカーをしようと言ってみんなで集まった時、楽しいはずですよ!「お前すげえな!そんな大技出来るのかよ」って驚かれたら。そのほうが嬉しいじゃないですか。だから僕は、自分が預かった子供たちにはどんどんそういう事をやらせてあげたい。
もちろん勝つ事は大切です。僕だって、試合になれば熱くなるし、気持ちの入っていないプレーをすれば檄を飛ばしますよ。でも、勝利以上に大切なのは「楽しいかどうか」です。
プロ選手はそれでお金をもらうので単純に「楽しいかどうか」だけでサッカーが出来るのはごく一部の天才プレーヤーだけです。でもアマチュア選手は基本、好きだからやるわけですよね。将来プロになるとかならないとかそういう話をする以前に「サッカーは好きだからやるものだ」という事を忘れている指導者が多い気がします。

横浜FC泉ジュニアユースの監督をつとめたのち2007年よりアジア貢献事業の中で最も西に位置するシリアで育成環境の整備に貢献。現地の子供たちと触れ合う中で感じたのは、良い意味での「サッカーに対する〝飢え〟だった」そうです。
 
シリアでは「ユース年代の指導」と「指導者の育成」に力を注ぎました。ユース年代(17歳以下)のカテゴリーでは、代表、クラブともにプロのコーチングスタッフがいて、さまざまな問題を抱えながらも毎日活動していました。一方で日本で言う中学生以下、ジュニアユース(15歳以下)のカテゴリーの子どもたちの練習風景を見た時には愕然としました。40人の子どもに対してボールはわずかに2個しかなく、そこで行われていたのはコーチがランダムに選んでミニゲームをさせているだけの練習でした。
12歳以下も同様で、さらに多い人数に対してやはりボールは2個しかない。ゴールデンエイジと呼ばれる重要な時期にボールに触れる機会があまりに少ないと感じました。
そんな現状を見てまず取りかかったのが「シリアサッカー指導指針」の作成でした。次に、各クラブであまり力を入れていない年代、12歳以下のアカデミーの開校でした。
本来ならば一番サッカーの楽しみを吸収して、アジリティーやテクニックが飛躍的に伸ばせるゴールデンエイジの子どもたちを各年代の代表も使用しているトレーニング・フィールドでトレーニングし、『普及、発掘、育成、強化』の4つを同時にしていけないかと考えました。
シリアの子供たちは決してサッカーをするのに恵まれた環境にいるとは言えません。南米であればそこかしこで子どもたちがミニゲームに興じています。日本でも少年団やサッカースクールで楽しくサッカーをしている。でもシリアでそんな姿は滅多に見かけない。学校の休み時間や放課後に遊ぶ程度です。
さらに言えば、私がいた時は平和でしたが、現在は内戦状態が続いてリアルに生きるか死ぬかという日々を過ごしている。だからとてもサッカーを楽しむどころではない。そういう境遇の子供たちが多いのが現実です。
でもそれだけに「サッカーがしたい!」という気持ちが強い子が多いし、まして代表に呼ばれた子供たちは必死ですよ。日本の子供たちみたいに「ボールを待つ」という事がない。とにかくガンガン前に出てボールを奪おうとする。
子供たちを取り巻く日本の指導体制は非常に進んでいますが、シリアでは何の根拠もないようなメニューや日本で言えば30年前にやっていたような内容の練習方法しか知らなかったりもします。それでも、例えば2012年、23歳以下で争われるサッカー男子のロンドン五輪アジア最終予選第4戦では、日本はシリアに1−2で敗れた。なので何が正しいかなんて本当に分からないですよね。

クリンスイタンブラーは、
さまざまなフィールドで活躍してくれそうですね。

リーベルプントの子供たちにクリンスイタンブラーを紹介すると、まずはみなそのデザイン性に惹かれたようで、「かっこいい!」と第一声。どのように使用するかを説明すると、早速、近くの公園にある水飲み場まで行き蛇口をひねって使ってくれました。
 
サッカーの試合や練習に飲水は欠かせません。タイミングよく飲むことで、パフォーマンスにも大きな差が生まれて来ます。スポーツドリンクを飲んでいる選手も多いですが、エスコリーニャでは水を薦めています。

スポーツドリンクには口当たりがいいように糖分と塩分が含まれていますよね。なので飲めば飲むほど逆にのどの渇きを覚えて、必要以上に摂取してお腹がタポタポになってしまう。これでは本末転倒ですよね。ただいまどきの子供たちはどうしても水道水をそのまま飲む事には抵抗がある。素早く手軽にろ過して飲めるクリンスイタンブラーはとても便利ですよね。
(実際に使ってみての感想は)サイズもコンパクトなので、これならバックにさっと仕舞えるし、サッカー以外にも活用出来そうですね。普段は練習道具を車に積んで移動する事が多いので、ついつい途中で自動販売機を見つけるとお金を入れて・・・となる。でもクリンスイタンブラーがあれば、トイレに寄ったついでに水道水を注げば、いつでも美味しい水を安心して飲める。経済的にも助かりますし、ゴミも出さないので地球にも優しい。これから活躍のフィールドが増えそうです。

最後に、屋良コーチの夢を伺いました。

将来的にはどこかの国の代表監督をやってみたいですね。子供たちに「夢を大切に」と伝えている以上は、自分自身も夢を持って本気で追いかけたい。
それともうひとつ、これは夢というよりはさらに具体的な目標になるのですが、いまリーベルプントで活動する子供たちが大人になった時も活動出来る場を作って行けたらと思います。
将来彼らがプロ選手になって戻って、また来てくれたら嬉しい。都道府県リーグ、地域リーグ、JFLとステップを踏んで、J3参入を目指して頑張って行きたいと思います。

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お問い合せ:info@copamag.com

屋良充紀(やら みつとし)
ブラジル・サンパウロ州1部リーグ、サント・アンドレでプロ契約。その後2部リーグのマウアエンセ、エクアドル1部リーグ、グリーンクロスやコロンビア1部リーグ、サンタフェでもプレー。
2000年から2007年まで横浜FC泉Jr.ユースの監督を務め、ナイキカップ2005全国大会、クラブユース関東大会など出場を果たす。その後、(財)日本サッカー協会アジア貢献プロジェクトでシリア代表コーチ歴任。育成ではシリアフットボールアカデミーを設立し、シリアサッカーの育成環境を整備。
国内外で指導者として各年代を指導した経験を持つ。
また『ジュニアサッカーを応援しよう!(カンゼン)』などの少年サッカー雑誌のレギュラーも持ちQ&Aやコラムなども連載中。最近ではNHK国際放送アジアカップ2011サッカー解説担当(17言語に翻訳され全世界に放送)
当WEBサイトで「まるでやらのせんけれ〜」連載中



 

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